スティーブ・ジョブズ氏、1983年に未来のiPadを語る 講演音源が公開される

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1210/03/news029.html

この質疑応答で、ジョブズ氏は未来のコンピューティングについてさまざまな予測を披露している。
例えば、音声認識について尋ねられたジョブズ氏は、実現には10年かかるだろうと答えている。AppleはSiriで音声認識技術を採用した。
また、iPadのような端末について、「われわれが目指しているのは、どこにでも持ち歩け、20分で使い方を習得できる、本のようなコンピュータだ。このコンピュータは無線を搭載しており、データベースや他のコンピュータと接続できる」と語った。

司馬遼太郎の「世に棲む日日」中、高杉晋作功山寺挙兵(佐幕派に支配されていた長州藩の主導権を倒幕派が奪還する切っ掛けとなったクーデターで、明治維新を数年早めたとも言われている)に踏み切るにあたり、高杉の目の前には現状の平衡状態が挙兵により一気に崩れる未来が開けていた、高杉の目にだけ見えていた、というシーンが登場しますが、やはり、天才というものには、通常の才能しかない人々には見えない未来、将来というものがくっきりと見えるもの、ということを、上記の記事に接して、しみじみと感じました。
こういった天才は、人為的に作り出せるものではなく、その国の伝統、文化、教育等々の力が結集して、ごくわずかに生み出されてくるものではないかと思います。そうした、ごくわずかに生み出されてくる天才を、いかに見出し世の表舞台に登場させるか、ということを含め、今後の日本も真剣に考えなければならない問題でしょう。