オスプレイ事故、5年で58件 米軍資料で判明

http://www.asahi.com/politics/update/0720/TKY201207190736.html

オスプレイには海兵隊型のMV22と空軍型のCV22があり、沖縄の普天間飛行場にはMV22が配備される。海兵隊の資料によるとMV22では06年10月〜11年9月に計30件の事故が起きた。Aは飛行中の機体からの出火と乗員の転落事故の2件、Bはエンジンの出火や前脚が折れる事故など6件、Cはエンジン故障や火災、着陸時の衝撃による乗員の負傷など22件だった。
MV22の事故の中ではエンジンの火災・故障が最も多く7件。次いで前脚の破損が4件を占めた。

引用部分中の赤字を付した点が特に気になりますね。
別のニュース

過去の墜落事故調査にあたった空軍元幹部、オスプレイの弱点指摘
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00227618.html

では、

元墜落事故調査委のドナルド・ハーベル氏は「オスプレイは、離着陸の際に、砂や土ぼこりでエンジンが傷むケースがあるのが弱点だ」と話した。
2010年4月に、オスプレイアフガニスタンで不時着して、4人が死亡した事故の軍の調査委員長を務めたハーベル氏は、オスプレイの機体の弱点を指摘するとともに、ヘリコプターやほかの輸送機に比べて操縦が難しく、パイロットは十分な訓練が必要だと指摘した。
その一方で、機体は何度も改良を重ねられ、安全性は向上しているとの認識を示した。

と指摘されていて、安全性が向上しているとはいえ、エンジンに弱点を抱えている可能性が高そうですね。操縦が難しい、というのも、オスプレイが本質的に抱える弱点でしょう。
ハーベル氏が担当した事故は、2010年4月のもので、その後、2年余りしか経過しておらず、しかも、

オスプレイの安全性をめぐり注目の証言相次ぐ 緊急時は...
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00227656.html

では、2つあるエンジンが停止した場合に、オスプレイでは、ヘリコプターに備わっているオートローテーション機能(回転翼を下から受ける風で空回りさせ揚力を作りながら降下する)が機能しない、という指摘も専門家によりされています。
こういった状態で、日本全国を、住宅密集地も含め飛び回るというのは、とても危険なことであり、国民の生命、身体、財産の安全を守るべき日本政府が、漫然と配備を是認するべきではないと思います。
十分な安全性が確認されるまでは日本の国土内を飛行させるべきではなく、野田首相オバマ大統領に直談判してでもやめさせるべきでしょう。
消費税導入には政治生命をかけても、国民の生命、身体、財産の安全に対する直接的な脅威は放置するのでしょうか。