昨年の学生・生徒自殺1000人突破 「就職失敗」理由急増

http://sankei.jp.msn.com/life/news/120608/bdy12060823330006-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120608/bdy12060823330006-n2.htm

大学新卒者の就職率(4月1日現在)は過去最低だった23年の91・0%から24年は93・6%と4年ぶりに上昇したが「改善とまではいえない。実際に80社以上申し込んでも内定が得られないという学生もいる」(大学関係者)。
全国自死遺族総合支援センターの杉本脩子代表は「何度も落ちることで次第に追い込まれ、『自分には価値がないのではないか』と孤立感を深めていくのでは」と分析する。

私が大学に入学したのは1983年でしたが、当時は、大企業に入り終身雇用の下で安定した人生を送る、といったことが、疑問もなく良いこととされていましたね。しかし、その後、膨らみ切ったバブル経済は崩壊し、終身雇用といった旧来の制度も崩れて、どこかに雇われて働く、ということが、永続的、安定的な人生を約束するものではなくなってしまいました。そういう中で、就職、ということについても、単に、どこかで雇われたい、というだけではなく、視野を広く持ちいろいろな可能性を探る、ということでなければならない、ということを強く感じます。大きなものに寄りかかって暮らす、ということは、楽ではありますが、寄りかかっているものがなくなれば一気に共倒れにもなるもので、むしろ、自分を中心に据えて、支えるもの一本一本は細くても、多くのもので自分が支えられているような、そういった就職、ということも考えてみるべきでしょう。収入源は1つである必要もなく、どこかで働きながら(いくつか掛け持ちもして)、その間、ネットオークションで瀬取りをしながら副収入を得る、等々、しぶとく収入を得る方法は、考えれば様々にあるはずです。厳しい事を言うようですが、社会は大きく変わり、その中で、就職、ということへの意識も大きく変わらなければならないのに、親の世代の影響なのか、学生の価値観は、旧態依然としたものの影響がなお大きいのではないか、ということを感じます。
就職、ということへの見方、考え方についても、親の世代や大学、学校が持つもの(狭い見方や固定観念)自体を見直して、その上で学生、生徒へも指導をする必要性を感じます。