ミクシィ、身売りを検討 突然の不自然な経営体制刷新

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20120514/232015/?mlp
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20120514/232015/index2.html

ミクシィが窮地に立たされた一番の理由は、世界最大手のSNSである米フェイスブックの国内市場での台頭だ。現在全世界で9億人を超すユーザーを持つ米フェイスブックだが、本格的な日本市場開拓は2010年から。完全実名によるSNS利用を推進するフェイスブックの存在は、ソーシャルゲームと一線を画してきたミクシィの独自性を奪い去った。

ミクシィが圧倒的な開発力を持つフェイスブックと対峙していくのはそもそも無理がある。IPO(新規株式公開)で巨額の資金調達を予定しているフェイスブックが今後、日本市場への攻勢を強めてくるのは確実で、単独での生き残りはますます難しくなる見込み。今回の株式売却交渉は、同業他社との連携に活路を求める動きと言える。

突然の「身売り」報道で、ミクシィは迅速に否定のコメントを出しましたが、こういった報道が、「十分あり得ること」と受け止められるところに、現状のミクシィが置かれた苦境があるような気がします。
世界中でこれだけ多くの人々がFacebookを利用している状況で、かつ、日本でも利用者が激増している中では、Facebookへと人が雪崩を打って流れて行くのは必然で、ミクシィとしては、同じ土俵の上で闘うのではなく、日本で生まれた日本人向けのサービスとして使いやすさ(ドメスティックな)を強く打ち出すなどして、Facebookとともに使ってもらえるサービスを目指すべきであったのではないかと思います。実際に行われてきたのは、元々、親しまれてきた機能をなくしてしまうなど(足跡機能など)、あるべき流れとは逆行したもので、これでは利用者が離れるのもやむをえないことでしょう。
すぐに身売りにはならないとしても、近い将来、行き詰まりがより顕在化し、重大な局面になる、ということは、十分にあり得ることではないかと思います。私も、そろそろミクシィからは撤退、手仕舞い(もう、ほとんど見なくなってはいますが)か、という気持ちになっています。