「巨額エステ通い」ウソ情報でソウル市長選敗北? 美貌の与党女性候補に致命傷

http://sankei.jp.msn.com/world/news/120201/kor12020107350000-n1.htm

当選した朴(パク)元淳(ウォンスン)候補の野党陣営はこの「豪華エステで巨額スキンケア」説に飛びつき、選挙戦で大々的に宣伝。羅候補に対する市民の反感をあおった。「1億ウォン」の数字に驚いた有権者は羅候補に背を向け、朴候補当選につながった。

近年、韓国社会はネットを通じた虚偽情報で揺さぶられることが多い。今回の「豪華エステ」説もネット上の交流サイト「ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)」で一気に拡散、選挙情勢を左右した。

韓国は、日本よりも先にブロードバンド化してインターネットが広く普及したネット先進国ですが、そこで起きている、記事にあるような現象は、今後、日本が進んで行く先を示しているようで、興味深いですね。
最近の「食べログさくら問題」でも露わになりましたが、インターネットの特性は、情報発信が容易で、かつ、情報の伝播性が高く、速く、広く情報が伝わって影響力を出しやすいことであり、そういった利点は、一旦悪用されると、記事にあるような弊害、実害へと直結してしまいます。要するに、良い情報も悪い情報(デマなど)も、一気に広がりやすいということでしょう。
だからインターネットは使うべきではない、と考えるのは、事故が起こらないように車には乗らない、ということと同様に現実的ではなく、個々のインターネットリテラシーの強化、流布する情報に対して疑問を差し挟んだり裏付けを取ろうとする健全、慎重なカルチャーの育成、といったことを意識して進めないと、インターネット民主社会ではなくインターネット愚民社会になりかねません。我々は、便利であるだけでなく危険な舞台の上にいる、という意識を明確に持つべきではないかと思います。