管制官誤指示、機長は疑問感じるも確認せず ANK機

http://www.asahi.com/national/update/0127/TKY201201270241.html

安全委はANK機側の問題も指摘。管制官は最低高度を踏まえているだろう、と機長が考える一方、副操縦士(50)は「自分が出過ぎて、機長の仕事を侵してはいけない」と思っていて、話し合わなかったとした。ANKは操縦士らに「疑問はためらわずに口に出すことが重要」と指導していたが、「十分に実践できていなかった」と安全委は指摘している。

地上に急接近し、あわや激突という、正に危機一髪の状況にあったわけですが、上記のような指摘には興味深いものを感じますね。気になることは自分の中で済ませず、念のため確認してみる、妙な遠慮はせず何事もなければ良かったと互いに考える、といった、良好、健全なコミュニケーションの重要性を考えさせられます。人の上に立つ立場にあっては、そんなわかりきったことを聞くな!といった、強権的な姿勢では臨まず部下らが気軽に物が言える環境を作ることが、特に、安全に関わる分野においては重要でしょう。この教訓を、今後の事故防止にうまく生かしてほしいという気がします。