臓器売買事件、医師と妻に実刑判決 暴力団に見返り

http://www.asahi.com/national/update/0126/TKY201201260164.html

若園敦雄裁判長は「臓器を『物』扱いして経済取引の対象とするのは人々の感情に著しく反する。1800万円もの現金を渡して実際に移植がされており、臓器移植の公平性を大きく損ねており、刑事責任は重い」などと理由を述べた。

実刑、というのは、かなり厳しい判断ですね。確かに、行為としての悪質性や社会的に非難される度合いが高いことは肯定されると思いますが、いきなり実刑、ということには、従来の量刑感覚に照らすと、やや違和感を感じるものがあります。
今後、臓器移植が更に進もうとする状況の中で、ルールを破った、それも遵守すべき要請が高い医師やその家族が違法行為に及んだということや、暴力団も介在させ資金提供したといった点が、厳しく見られたということになるでしょう。
被告人は控訴すると思われますから、控訴審実刑という判断が維持されるか、注視する必要があると思います。