会計不正の手口、典型的な3パターン 売上高・在庫に潜むカラクリ

http://p.tl/by5T

最近の会計不祥事に見る典型的なパターンと、どこに綻びが出やすいか。傾向と対策を探った。

昔、ある地検で勤務していた当時、財政経済事件の経験が豊富な検事正が、脱税事件のパターンは売上除外か経費の水増しのどちらかがほとんどだ、と述べていて、なるほどと思ったことがありますが、悪事を働こうとする人間が考えることはそれほどバリエーションがないものです。利益が出ていないと見せかける脱税とは逆に、粉飾決算は利益が出ていると見せかけるわけですから、脱税事件とは逆に、売上水増し、費用圧縮というパターンに、取引が動いて利益が出ているように見せかける循環取引が付け加わるという構図になるのでしょう。
専門家は、こうしたパターンを念頭に置きつつ、過去の事例にも照らし合わせながら分析を行うので、不審な点は目につくものです。ただ、そこからどこまで突っ込んで行けるかは、やる気や調査能力に左右されるものではないかと思います。
わかりやすく、ポイントをついた良い記事であると感じました。