伊客船座礁:救助された韓国人女性客が証言

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120116-00000750-chosun-kr

同号から救助された韓国人乗客ペク・ミヘさん(20)=浦項市、写真=は15日、本紙の電話インタビューに「13日夜、ドカンという音とともに船が揺れ、客室の外に飛び出た。だが、乗組員たちが『大丈夫、安心してください』と言ったので、乗客たちは再び部屋に入った」と語った。
しかし、この衝撃音は船が暗礁に乗り上げた際に発生したもので、このときから船は徐々に傾き始めた。それでも船会社側は「船長が運航で少しミスをしたが、大丈夫だ」という内容のアナウンスをした。乗客の韓国人夫婦が念のために救命胴衣をつけて部屋の外に出たところ「なぜそんなものを着ているんだ」ととがめる乗務員もいたという
眠っていたペクさんが目を覚ましたのは夜11時過ぎだった。船が右舷側に40度以上傾き、ベッドから転がり落ちたのだ。

この体験談を読んでみると、事故への対応が遅れ、正確な情報が乗客へ伝えられず、気がついたら船が40度以上傾いていた、という状態であったようです。短時間で沈没するような事故ではなく、乗客の避難が迅速に行われていれば、死者は出なかったのではないか、ということが強く感じられます。
造船技術や電子機器の発達により、タイタニック型の派手な沈没事故はまず起こらないとしても、こういった、浅瀬への座礁や転覆、といったタイプの船舶事故は、技術や機器が発達しても100パーセントは避け得ないのではないかと思われ、一つのあり得るリスクではあるでしょう。豪華客船の旅は、高齢者を中心にかなり人気があるようですが、安全対策は、なかなか見えない部分であるだけに、今後、気になる人も出そうです。