ジョブズ氏がやり残した未来

http://sankei.jp.msn.com/science/news/111225/scn11122508160000-n1.htm

デジタル業界の「預言者」といわれるジョブズ氏だが、そんな彼にもやり残したことがあった。次世代の手助け、つまり教育改革である。
一つは未来を担う子供のために分かりやすいデジタル教科書をつくること。もう一つは、「iPhone(アイフォーン)」を通じて子供たちの意思を社会に反映させる仕組みをつくることだった。ジョブズ氏が生きていれば、「i教育」「i政治」といったアプリを登場させ、子供たちを含む幅広い層が社会にアクセスすることが可能になっていたのではないか。そこには恐らく、より良い社会が「子供たちの未来」を明るいものにするという信念があったに違いない。
養父母を尊敬しながらも、両親を知らない苦痛を心に抱えていたというジョブズ氏。そんな生い立ちが「子供の未来のため」という思いを抱かせたのかもしれない。

一昨日の夜、NHKで、スティーブ・ジョブズの特集を放映していましたが、人間としてはいろいろな問題を抱えつつも、高い理想、志、夢を常に胸にしつつチャレンジを重ねた、その生涯に、改めて感銘を受けました。
先日、住んでいるマンションのエレベータ内に、母親と小学校入学前くらいの女の子がいて、その子がiPadを手にして操作しながら放そうとせず、母親からいい加減にしなさいと言われているところを目にしました。幼児でも簡単に操作でき魅入られてしまう、その製品が、今後、世代を超えて活用されて行くことは間違いなく、スティーブ・ジョブズには、まだまだ生きて、我々の生活をさらに大きく、便利なものに変革してほしかったと思い、残念です。
しかし、人の命は有限で、誰にも死すべき時は来ます。命は有限であっても、理想、志、夢は、それを受け継ぐ人々がいる限り、無限に続き、広がるものです。スティーブ・ジョブズが残したもの、高い理想や志、夢を、生ける我々がいかに受け継ぎ伸ばせるかどうか、投げられたボールをいかに投げ返すことができるかが、問われているような気がします。