元特捜検事が虚偽の捜査報告書…小沢氏側が指摘

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111215-OYT1T01056.htm?from=tw

検事は「数日をかけて、思い出しながら報告書をまとめる際、勾留中のやり取りなどと記憶が混同した。虚偽ではない」と釈明した。

私も、検察庁在籍当時、こういった報告書は数多く作成したことがありますが、その日の取調べについてはその日のうちに、遅くとも翌日くらいまでには報告書を作成しないと、取調べが次々と入ってきて報告書自体の作成が困難になるもので、一般的には、「数日をかけて、思い出しながら報告書をまとめる」ということは、しないものではないかと思いますね。そもそも、上司がそれほど悠長に待ってはくれないでしょう。
こういった報告書に虚偽が混じってしまう場合は、大きく分けて2つ、おそらくあって、1つは、組織内で、自分は取調べでこれだけ頑張っている、自白寸前まで行ったが割れなかった、といった、エクスキューズのためのものでしょう。もう1つは、将来の公判に備え、任意性、信用性を出すために虚偽を織り交ぜておくというもので、本件でも、その可能性は高そうです。こういった虚偽性が露見するのも、隠し録音あってのことで、いかに取調べの可視化が必要か、ということが、改めて明らかになったと言えるでしょう。