スティーブ・ジョブズ「第2章 おかしなふたり ふたりのスティーブ」

スティーブ・ジョブズ I

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スティーブ・ジョブズ II

スティーブ・ジョブズ II

第2章では、スティーブ・ジョブズスティーブ・ウォズニアックという、今や世界的に著名な「ふたりのスティーブ」が出会うことになります。ジョブズが通っていたハイスクールの在校生を通じて知り合いますが、会った当初から、歩道に座り込んで、様々なことを延々と話し合った、とのことで、よほど気が合ったのだろう、ということがよくわかりました。
印象深いのは、2人のいたずら好きで、それが昂じて、電話のただがけができるブルーボックスという装置を開発し、小金を儲ける、ということまでやってしまいます。いたずら自体は、決して誉められたことではありませんが(良い子の皆さんは真似をしないようにしましょう)、旺盛な好奇心、そうした気持ちに導かれた研究心、熱心さといったことは、その後のAppleの成功へとつながったもので、そういった行動を、単に問題だと封殺するのではなく、うまく生かすことの重要性ということも感じさせられました。
天才的な技術者で無欲なウォズニアック、ウォズニアックが生み出したものを使いやすくまとめうまく売って利益に結びつけられるジョブズ、という絶妙な組み合わせが生み出されたのも、偶然の出会いによるもので、運命に導かれた出会いの神秘さといったことも感じました。