遺体―震災、津波の果てに

遺体―震災、津波の果てに

遺体―震災、津波の果てに

昨日、ゴルフのドライバーを買おうかと思い五反田に行って、ドライバーは高いので諦め(代わりにヤフオクで安いドライバーを探し出して買いました)、代わりに書店で買ってきたのが、この本でした。
今、読んでいるところですが、東日本大震災で、釜石で生じた膨大な犠牲者や、その遺体を収容し身元を確認した上で弔おうとする人々の努力が、克明に描かれていて、圧倒されるものがあります。
死者の数が膨大であることは言うまでもありませんが、震災までは、街のあちらこちらで、幸せな人生を送っていた人々が、挨拶し言葉を交わしていた、見知った人々が、わずかの間にこの世から去ってしまう、その重大さや取り返しのつかなさ、といったことが、重く、心にのしかかってくるものがあります。
こうした現実を直視し、災害自体の発生は避けられないとしても、いかに犠牲者を少なくするかを真剣に考えることが、生ける我々に課せられた使命である、ということを改めて感じつつ、読み進めています。