フィリピンでの遺骨収集、戦没者以外も多数 厚労省事業

http://www.asahi.com/national/update/0924/TKY201109240483.html

厚労省はフィリピンでの遺骨収集を2009年から東京のNPO法人に委託。NPOの現地スタッフを通じ住民らに協力を呼びかけ、日当を払って遺骨を収集した。それまで年間数十柱だったフィリピンからの収集数は09年度と10年度で計約1万7千柱に増えた。このうちすでに3300柱余りが東京の千鳥ケ淵戦没者墓苑に納骨され、他は厚労省に保管されている。

既にいろいろと報道されていますが、現地では、「骨を持って行けば金になる」ということで、墓地などから盗んだ骨を、旧日本兵の遺骨を偽って持ちこむケースが頻発し、大きな問題に発展している状況です。金に物を言わせて遺骨収集をしようとした、厚労省の安易なやり方が、大きなモラルハザードを引き起こし、現地の人々の大きな反発を招くという、深刻な事態を生じさせてしまったと言えるでしょう。
遺骨収集は、心ある人々により、戦争当時の状況を丁寧に調査しながら、手作業で進めるしかなく、そういった人々をうまく組織化し、そのような活動に対して、直接、補助をするという方法に改めないと、今後も、こういった国辱ものの不祥事は続いてしまうと思います。