クラウド時代における知的社会基盤のサステナビリティを考える(9月9日9:30-12:00 函館大学)

http://www.ipsj.or.jp/10jigyo/fit/fit2011/event_1-5.html

第10回情報科学技術フォーラムの中で行われた、上記シンポジウムに、先日、参加してきました。クラウド、というと、仕事柄、法的な側面に目が行きがちなのですが、たまには、こういった別の視点で見たり考えたりするのも良いのではないか、と思って、行ってみるつもりになった次第です。
聴いていて感じたのは、クラウドの問題を考える上では、

1 技術的側面(いかに便利に、安全に活用するか)
2 法的側面(いかに他人の権利を侵害せず適法に利用するか)
3 倫理的側面(法でカバーできないところでは倫理面が支えにならざるを得ない)

といった視点が必要になるのではないかということでした。グーグルの企業理念が、邪悪になるな、ということであると言われていますが、それがグーグルによって遵守されているかどうかはともかく、そういったことが語られること自体、倫理面の重要性を物語るものではあるでしょう。
専門性が強くなればなるほど、上記のような各側面についてばらばらに語られてしまいがちですが、それらが、前進する三輪車のような状態で、バランスよく検討され進化して行く、ということが、今後ますます求められるように思いました。
函館に滞在するのは久しぶりで、前夜には函館山に登って美しい夜景を見ることができたり、シンポジウム後、札幌に移動する前に、函館湾を遊覧船で見物したりと、有意義な滞在になりました。