Google幹部が、元「リンゴ刈り少年」がスティーブ・ジョブズ氏語る

http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1108/26/news105.html

GoogleのEngineering担当幹部ヴィック・ガンドトラ氏は、モバイルアプリの責任者を担当していたときのジョブズ氏とのやり取りを語っています。2008年、日曜の朝にジョブズ氏から電話がかかってきて、iPhoneに表示されるGoogleのロゴの2番目の黄色い「o」の色のバランスが悪いのですぐに修正してほしいと言われたそうです。ガンドトラ氏は、この出来事は忘れられない教訓になったとしています。「CEOは細部を気に掛けるべきだ。黄色の色合いでも。日曜でも」

このエピソードは、別のブログで翻訳が紹介されていて、読んで感心したのですが、リーダーシップの在り方としては、CEOがそこまで細かいことにまで口出しすべきではないのではないか、もっと部下を活用して、CEOがそういったことに関わらずに済むようにすべきだし、そういう組織を構築すべきではないか、といった議論があり得るだろう、という気はしました。ただ、ユーザーとしては、CEOが、そこまで徹底的に目配りし、製品の仕上がりに細心の注意を払っていること自体、生み出される製品や生み出す企業に対する絶大な信頼になり、また、卓越したCEOが、そこまでハイレベルに動いている企業が、優秀で意欲ある人材を活用することで、大きな成果を生み出すことにもつながるもので(現にAppleがそうなっていますが)、組織論やリーダーシップ論のお手本にはしにくくても現に大きな成功を生み出したもの、ということは言えるでしょう。
スティーブ・ジョブズの健康状態は、かなり悪いようですが、数々の卓越した製品を生み出してきたそのパワーを、今は健康の回復へ注いで、元気に復帰してほしいと思わずにはいられません。