首都一極の危うさ 政府、首都移転から代替へ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110612-00000095-san-pol

議連内では危機管理都市の建設候補地として、廃止が取り沙汰されている伊丹空港大阪府豊中市池田市兵庫県伊丹市)跡地が有力となっている。東京からの距離、陸海空の交通アクセスの良さ、一定の広さをもった平坦(へいたん)な敷地の確保−などの条件を総合的に考慮した結果だ。幹部は「危機管理都市の建設を急ぐには伊丹空港跡地以外にない」と言い切る。
1990年代に盛り上がりを見せた首都機能移転構想は、東京一極集中是正を目的に国会や中央官庁、最高裁判所など国の首都機能を、東京以外に移そうというものだった。
これに対し、今回の危機管理都市構想は、首都は東京のまま、国会や中央官庁などの政治、経済・金融の中枢機能の代替施設を備えた都市を建設し、東京が危機に陥った際のバックアップ機能を持たせるという計画だ。

こういったバックアップ機能を持つ都市、というのは、確かに必要でしょうね。ただ、それが伊丹空港で良いかどうかは、慎重な検討が必要でしょう。東京・大阪間の距離は近くなく、緊急時に東京から大阪へ関係者がたどり着けるかという問題がある上、大阪やその周辺自体が大震災により都市ごと壊滅するリスクも考えておく必要があります。
東京からの移動に時間がかからず、大震災があっても関係者が何とかたどりつくことができ、都市ではなく自然に囲まれ地盤も強固な場所、といった条件で探すのが良いのではないか、という気がします。個人的なイメージとしては、那須あたりでしょうか。夏は、政府関係者がバックアップ都市へ移動し、休養も取りながらじっくりと国家戦略について考える、というのも良いかもしれません。