中世グリーンランドでのバイキング消滅、気候の寒冷化が背景

http://sankei.jp.msn.com/life/news/110531/art11053117590004-n1.htm

バイキングは980年代にグリーンランドに上陸。当時の気候は現在と同じように温暖だった。
ブラウン大学は声明で「グリーンランドからのバイキングの集落消滅には気候が大きな役割を果たした」との考えを示し、1100年頃からの80年間で平均気温が摂氏4度低下していたことを発表した。
これは現在のスコットランドエディンバラの気温がアイスランドレイキャビクの水準まで下がることとほぼ同じ変化となり、大幅な気温の変化が当時の穀物栽培や家畜に多大な悪影響を与えたとみられている。

私自身も、以前から、歴史を「気候」という観点で見るとおもしろいと感じていて、まだ読めていないのですが、そういう観点で書かれた本を数冊買い求めています(いずれ、まとめてじっくりと読みたいと思っているのですが)。火山の噴火が世界的な気候変化につながり、農作物の不作や飢饉が政変を生むなど、気候が歴史に与えた影響は、今後、もっと注目される必要があると思います。その意味で、上記の記事には強い関心を持ちました。
勇猛さで知られるバイキングも、気候の厳しい変化には勝てなかったということかもしれません。