お粗末すぎたPR大手のGoogle中傷キャンペーン - 依頼主Facebookに痛手

http://journal.mycom.co.jp/news/2011/05/16/049/

この騒動はGoogleのSocial Circle機能のプライバシー侵害を指摘する記事を書くように、Burson-Marstellerが依頼主の名前を伏せたまま、ブロガーやメディアに働きかけたことに始まる。そのステルスキャンペーンのようなやり方に疑問を持ったブロガーがBursonからの打診内容を公開。それから依頼主捜しが始まり、MicrosoftAppleAT&Tなどの名前が取り沙汰されたが、The Daily Beastが12日に背後にいるのはFacebookであると報じた。
ステルスキャンペーンというだけだったら、これほど大きな騒ぎにはならなかっただろう。問題は、Burson-Marstellerがブロガーなどに示したGoogleのSocial Circleなどに関する文書だ。Googleのプライバシー保護対策に疑問を呈する表現に偏りがあり、問題提起とは別の意図が容易に見透かされるような内容だった。信頼できるメディアやオピニオンリーダーからの理解を得るにはあまりにも稚拙で、逆にキャンペーン自体が問題視されるであろうことは容易に想像できたはずだ。

この記事では、PR会社の不手際が強調されるような内容になっていますが、そういった会社に依頼し、コントロールできずにいたFacebookの責任も看過できないでしょうね。
日本では、まだ、こういった問題が強くまでは意識されていない面があると思いますが、過去にも、ブログ主に金を払い意に沿う記事を書かせた行為が(書いた側も含め)非難を浴びたこともあり、今後、こういった問題が、より強く意識されるようになるでしょう。広報、キャンペーンといった場でも、社会規範に則った、倫理的に非難されない水準を維持するということを心がけておかないと、大きな問題に発展し信用が失墜して、取り返しがつかない痛手を負いかねない、ということが、認識されなければならないと思います。