朝日新聞阪神支局襲撃から24年、拝礼所で市民ら追悼

http://www.asahi.com/national/update/0503/TKY201105030151.html

記者2人が散弾銃を持った男に殺傷された1987年5月の朝日新聞阪神支局襲撃事件が3日、24年を迎えた。兵庫県西宮市の支局1階に設けられた拝礼所には市民らが次々と訪れ、事件で亡くなった小尻知博記者(当時29)の遺影に手を合わせた。

あれから既に24年が経過したのだな、と、何とも言えない感慨を覚えますね。当時、私は司法修習生で、広島で実務修習中でしたが、憲法記念日に起きた凶行に、かなり衝撃を受けたことを覚えています。捜査について書かれた本も読んだことがありますが、犯人グループの近くにまで到達しつつ、今一つ核心に迫りきれないまま時効になってしまったという印象を受けました。あくまで推測ですが、警察が活動をつかみ切れていない、一種の潜在右翼のような小グループが、固い結束の下、他の一連の犯行を含め敢行したのではないかという気がします。
日本犯罪史上に残る、謎の事件であるとともに、表現の自由の危機が語られる時、必ず思い起こされる、歴史的事件と言えるでしょう。亡くなった小尻記者のご冥福をお祈りしたいと思います。