キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)

キュレーターというのは、従来は学芸員という意味で使われていたようですが、佐々木氏は、情報の海の中から的確に情報を拾い上げソーシャルメディア上で流通させる、情報を司る存在と位置付け、そういった行為をキュレーションとして重視しています。
確かに、かつてのように、情報が上から下へと一方通行で流れ、より上位に位置する組織や人が「情報強者」として君臨していた時代は過去のものとなり、今や、情報はソーシャルメディアが駆使されて、横へ横へと流れる状態になっています。そういう中で、上記のような意味でのキュレーターの果たす役割は大きく、情報を司り、人と人とをつなげる「ハブ」のような役割も果たすことになるように思います。
本書の中では、最新のソーシャルメディア活用法も紹介されていて、今を知り未来の姿を予想する上で、読んでおくべき1冊と言うべきでしょう。