- 作者: 石井輝久,杉原えり,上村文,丸川顕子,重岡裕介,武井一浩,小峯聡子
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2011/03/17
- メディア: 単行本
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
著者の1人である石井輝久弁護士から送っていただきました。ありがとうございました。
ざっと読んでみたのですが、パワハラ、いじめ(セクハラについても言及されています)といった、職場で起きがちな問題について、具体的に説明されている上、防止策や、起きてしまった場合の事後対応についても言及されていて、弁護士だけでなく、こういった問題に関与する人、関与する可能性がある人にとっても、広く参考になる1冊という印象を受けました。起きてしまってから読むよりも、起きてしまう前に読んでおくべきで、これで問題が防止できるなら、税込2100円は安い、と言えるでしょう。
読んでいて、私が在籍していた頃の検察庁はパワハラだらけで、パワハラの殿堂だったなと、しみじみと思いましたが、その後、どうなっているのでしょうか。前田元検事の被告人質問を見ても、根深いパワハラ体質に大きな変化はないのではないか、という印象を受けるものがあります。そういった体質が、ねじれた捜査を生み、冤罪を生むという「負の連鎖」も、改善が必要なのでしょう。