此処より下に家建てるな…先人の石碑、集落救う

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110329-OYT1T00888.htm?from=main6

地区は1896年の明治、1933年の昭和と2度の三陸津波に襲われ、生存者がそれぞれ2人と4人という壊滅的な被害を受けた。昭和大津波の直後、住民らが石碑を建立。その後は全ての住民が石碑より高い場所で暮らすようになった。

巨大な波が濁流となり、漁船もろとも押し寄せてきたが、その勢いは石碑の約50メートル手前で止まった。地区自治会長の木村民茂さん(65)「幼いころから『石碑の教えを破るな』と言い聞かされてきた。先人の教訓のおかげで集落は生き残った」と話す。

既に各方面で指摘されていますが、こういった教訓は、歳月の中で次第に忘れられ、風化して、再び大災害が襲ってきた時に同様の被害が生じるということになりがちであるようです。それだけに、こうして石碑まで建て地域の人々が教えを守ってきたということは、特筆すべきことで、今後の参考になるでしょう。
地震、大津波自体が、避けられず、いつ襲ってくるかわからない以上、そういった事態が生じた場合に、最低限、人命は守られるための対策が、今後、真剣に講じられなければならない、ということを、記事を読み改めて痛感しました。