現代語訳徳川実紀 家康公伝〈1〉関ヶ原の勝利―天文11年(1542)~慶長8年(1603)

家康公伝〈1〉関ヶ原の勝利 (現代語訳徳川実紀)

家康公伝〈1〉関ヶ原の勝利 (現代語訳徳川実紀)

徳川実紀は、江戸幕府により編纂された歴史書ですが、本書は、その中の徳川家康を取り上げた本編10巻・付録25巻を取りまとめ現代語訳した全5巻の第1巻で、1巻と2巻が本編、3巻以降が付録(逸話を集めたもの)に対応しているようです。
徳川幕府の公式歴史書なので、家康に対する礼賛調になっているのはやむを得ないところですが、その点を割り引いても、家康の実像がうかがわれる箇所が随所にあって、読んでいてなかなか興味深いものがあります。幼い時から人質生活を送り苦労を重ね、その後も青年武将として、今川家や織田家に便利使いされ厳しい戦場を繰り返し経験する中、戦闘に巧みなだけでなく、人の心の機微がよくわかる、魅力ある人物として大成して行く様子がよくわかります。現在、

家康公伝〈2〉江戸開府 (現代語訳徳川実紀)

家康公伝〈2〉江戸開府 (現代語訳徳川実紀)

まで刊行されていますが、徐々に読み進めたいと考えています。