http://sankei.jp.msn.com/world/news/110327/amr11032701340000-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110327/amr11032701340000-n2.htm
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110327/amr11032701340000-n3.htm
目標は仙台空港。津波によって泥とがれきに埋もれて復旧のめどが全く立っていなかった。同中隊が空から降下したのは空港にいち早く陸路で入り、再開作業を始めるためだ。夜間や悪天候をついてひそかに敵の背後にパラシュート降下するのを得意とし、アフガニスタン戦争も経験した精鋭部隊の本領発揮だった。
放射能汚染を回避しながら、戦地同様の思い切った作戦を展開する米軍。原発事故では、放射能被害管理の専門部隊450人の派遣準備に入った。原子炉を冷却する真水を積んだ米軍2隻目のバージ(はしけ)船も26日午後、米軍横須賀基地を出港した。
米政府は持てる能力を日本側にフルに提供する姿勢を見せている。
世界各国で突出した米国の日本支援は、むろん人道的な側面だけではない。東アジア地域で、自由と民主主義という共通の価値観を持つ日本の復活が、地域の平和と安定に不可欠との認識がある。
震災直前には、国務省日本部長の失言問題が発覚するなど、何かとぎくしゃくすることが多かった日米関係ですが、震災直後から、米国の世界最大、最強の軍事力が駆使され、極めて効果的な協力が行われています。もちろん、単なる善意からだけではなく、記事でも指摘されているような米国なりの戦略があり、誰が真の「ドモダチ」なのかを日本国民に知らしめるというPR効果も目指されているはずですが、ここまでやってもらうと、感謝の気持ちで一杯になり、緊密な日米関係の重要性ということを感じずにはいられません。
国と国との関係は、単なる善意だけで片付くものではなく、今後、米国はこの大きな「貸し」を返すよう、日本に求めてくることでしょう。今は助けてもらうばかりですが、日本の国益を損ねず、いかにこの借りを返して行くかということも、今後、徐々に考える必要がありそうです。