サムスンが仕掛けたNFCモバイル決済標準化への道

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2月14日〜17日にバルセロナで開催された「Mobile World Congress 2011」でも、ドコモはNFCへの移行ロードマップを紹介していた。現在、ドコモの端末内には、無線通信を行うFeliCa RFチップと暗号化や鍵情報を格納するFeliCa SE(Secure Element)が搭載されている。ドコモは移行の第1段階として、まずFeliCaチップの代わりにNFCチップを搭載する計画にしている。ちなみにNFCチップはNFC Type A、Type B、FeliCaのいずれの近距離無線通信規格にも対応している。そして最終段階として、FeliCa SEの機能もSIMカード内に実装。FeliCa専用のチップは消え、NFCチップとSIMカードでモバイル決済が実現されることになる。主(FeliCa)と従(NFC)が完全に逆転するのだ。ドコモの説明員によれば、この最終形に至るまで「それほど時間はかからないだろう」とのことだ。

今後は、上記のような流れで進み、スマートフォンNFCが標準搭載され、徐々にNFCが決済の主流となることは確実でしょう。NFCが決済の世界標準となることで、少額決済のため海外で両替する必要性も減少して、現在、コンビニやタクシー等で楽に決済しているような利便性をどこでも享受できるようになるのは魅力的です。
ただ、既に、日本国内ではFeliCaを利用したシステムが多数稼動しており、今後、それらをどこまで使い続けるのか、NFCへ対応するための新たな費用(かなりの負担になるでしょう)をどうやって捻出するか、誰が負担するか、といった問題も当然生じてきます。関係のある人々は、早めに手を打っておく(特に費用の手当をしておく)必要がありそうですね。