「責任とって辞めるかも」 押収資料改竄 大坪被告、故意認識か 弁護側反論へ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110309-00000005-maip-soci

関係者によると、大坪被告の家族宛てのメール記録は、昨年2月2日未明と執務時間の午前中の2回分。1回目は「部下の責任をとって辞めることになるかもしれない」との内容で、2回目は一転して「何とか切り抜けられそうだ」などと記していた。

事態の深刻性を認識していたことや、一旦は辞職まで考えながら辞職はしなくて済むと考えた、ということと、犯人隠避行為を行ったことは、直ちには結びつかないでしょうね。
こういった証拠は、検察官立証全体の中で、おそらく犯罪(故意を含め)立証上はプラスに働く事情にはなり得るものですが、それだけを取り上げてみても、プラスにもマイナスにもとれるもので、そこだけを見て「故意認識か」といった取り上げ方をするのは、意味があるとは思いにくいものがあります。
裁判というものが、証拠を総合的に評価することで結論を出すものであるということをわきまえ、冷静な目で見つめる必要を感じますね。