警視庁の公安情報流出、発信前に経路匿名化

http://www.asahi.com/national/update/0103/TKY201101030295_01.html
http://www.asahi.com/national/update/0103/TKY201101030295.html

関係者によると、使われたのは「Tor」(The onion router)と呼ばれるシステム。専門家によると、Torによる回線を使うと、サイトへの掲載やメール送信の際、世界各国のサーバーなど複数の中継点を経由するため、発信元の特定が難しくなる。必要なソフトはネット上で無料でダウンロードできるという。

こうした文書掲載、アドレス登録、メール送信などの一連の作業には、Torによる回線が使われたという。米国内のサーバーなどを経由したケースもあるとみられる。

このような行為に及んだ者が、単独なのか複数なのかはわかりませんが、

1 機密性が極めて高い文書に、継続的に接することができる人物が含まれているか、そのような人物と緊密に接することができた
2 身元を秘匿して、機密情報をインターネット上に流すだけの知識や経験を持っていた
3 一連の行為に及ぶことで、警察組織に深刻な打撃を与える強固な意図があった

ということは言えるでしょう。特に、1については、警視庁内で、これだけの文書に接することができた人物は、それほど多くないはずであり、いまだにもたもたとしている警察の無能さは、深刻なものとして問題にされなければならないでしょう。
警察内部に、かなり深く広範囲に、日本の国益を大きく損なうようなネットワークが浸透している可能性すらあるのではないかと危惧されます。