<市川海老蔵>「酒癖の悪さが原因」示談成立で会見 元リーダーへの暴行は否定

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101228-00000015-mantan-ent

深澤弁護士によると、伊藤被告、元リーダーとの間で互いに金銭的なやりとりをせず、海老蔵さんが東京地検に公訴提起しないことを求める上申書を提出するという。
起訴状などによると、海老蔵さんは11月24日午後11時ごろから、知人ら数人と東京都港区内の飲食店数軒で飲食。その後、知人と別れて別の店で飲食していた際、伊藤被告らとトラブルになり、顔などを殴られた。7日に開いた会見では、左上顎骨(じょうがくこつ)粉砕陥没骨折など全治2カ月で、視覚障害としびれもあると話していた。

傷害罪の場合、怪我が一定程度以上に思いと、示談等により慰謝の措置が講じられていたり、被害者側に落ち度があったりしても、罰金以下の処分では済まずに公判請求される、ということはよくありますね。上記のような怪我の重さ(骨折を伴い後遺症もある)、特に、歌舞伎役者として極めて重要な「顔」が傷つけられているといった事情に照らせば、公判請求という処分に違和感は感じられません。
これだけの被害が出ていて、海老蔵氏に発生した損害(公演中止だけでも莫大なものでしょう)を考えると、上記のような、金銭のやりとりはしないという示談は、被害者側が、異例な、著しい譲歩をしたものと言えると思います。その背景について、安易な推測は慎むべきですが、この問題に早期に決着をつけ早期復帰を目指したい、自らの落ち度をこれ以上取りざたされたくない、といった、様々な思惑が存在する可能性はあるでしょう。
被告人の前科関係がよくわからないのですが、無前科か、それに準じるようなものであれば、示談成立という事情もあり、執行猶予付きの有罪判決になる可能性が高いということは言えると思います。