<大阪地検>検事、アリバイ削除指示 法務省が懲戒

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101221-00000132-mai-soci

検事は大阪地検支部が現住建造物等放火罪で今年1月に起訴した男性の公判を担当していた4月、捜査主任だった警察官らに指示し、捜査報告書から「事件発生日時ごろは自宅で寝ていた」という男性の発言を削除し、新たな報告書を作成させた。男性が即座に発言を撤回したことなどから、報告書への記載は必要ないと判断したという。男性は知的障害があり、1月に逮捕され、約10カ月勾留後「有罪立証が困難」として先月26日に起訴取り消しになった。

何が真実であっても被告人が有罪になればよい、そのためには手段を選ばないという、現在の検察庁をむしばむ悪弊を象徴するような不祥事ですね。取調べが可視化されていない現状の下、報告書から消し去ってしまうことで、アリバイ主張につながる供述を闇に葬り去ろうとしたということでしょう。こういった姿勢で、現在の捜査が行われているという醜い現実をを国民は直視し、捜査に大きな変革を迫る必要があると思います。
善良な市民であっても、いつ、どのような形で、警察、検察の毒牙の餌食になるかわからない、その時、平和な日常があっという間に崩壊し家族等も含め不幸のどん底に叩き込まれて行く、決して他人事ではないということも十分認識して、こういった問題を見て行く必要もあります。