月刊文芸春秋2011年1月号の記事

月刊文藝春秋1月号で、日本テレビ清水潔記者が、「足利事件、国会で明らかになった重大事実」を執筆していて(406頁)、その中で、私のコメントも掲載されいて、1冊、送ってもらいました。ありがとうございました。>文藝春秋、清水記者
これを読むと、足利事件が、真犯人が突き止められない限り終わらない、ということを、改めて強く感じます。
その記事の前に、森功氏による「特捜部から「捜査のプロ」が消えた」という記事が出ていて(394頁)、地検特捜部の特捜資料課(今は名前が変わっているようですが)が、特捜部の捜査を支えてきたことや、その弱体化が捜査に深刻な影響を与えていることが指摘されていて、なかなか重要な点が指摘されていると思いました。弱体化しているかどうかは、しがない弁護士である私の知るところではありませんが、特捜部のこの機能(練達な検察事務官が、様々な基礎資料を広く、深く収集する)が弱体化すれば、充実した捜査が困難になることは間違いなく、かつてのように自らの生活を顧みず寝食を忘れて仕事に取り組むような検察事務官が、なかなかいなくなっていることも容易に推察されて、特捜部の今後は、この点でも暗雲が漂っているという印象を受けました。興味ある方は読んでみてください。