元枚方市長の控訴棄却 清掃工場建設談合「政治家…調書署名せぬはず」 大阪高裁

http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/101118/trl1011181207000-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/101118/trl1011181207000-n2.htm

被告の自白調書について「被告は談合を許していたと認めれば政治生命を失うと認識しており、厳しく誘導されても身に覚えのない調書に署名するとは考えられない」とし、1審同様に任意性を認めた。

裁判所は、こうした認定をしがちですが、身柄を拘束され、孤立無援状態で連日連夜責め立てられる中、絶望し、あるいは自暴自棄に陥って虚偽自白をしてしまう、人間の弱さや、そうした虚偽自白が生み出されるメカニズムに、もっと思いを致すべきではないかということを、あくまで一般論としてですが、痛感しますね。
裁判官が、一定期間、弁護士を経験し、また裁判所に戻るという制度が、最近、できていますが、エリート意識を満足させるような、きれいな、きれいごとだけ見て終わるのではなく、汚い、どろどろとした、醜い、様々な有様をしっかりと見て、上記のような浅薄な人間像で物事を判断して終わりにしないような、奥深い裁判官へと成長してほしいという気がします。