- 作者: 青山透子
- 出版社/メーカー: マガジンランド
- 発売日: 2010/04/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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著者は、日本航空の客室乗務員の経歴を持ち、日航ジャンボ機墜落事故で亡くなった客室乗務員と一緒に仕事をしたこともあるとのことで、事故当時の日航内部の様子や、あまり語られることのない、亡くなった乗務員の生前の様子なども書きつづられていて、事故後、25年が経過した今、新たな視点であの事故を思い起こさせるものがあります。
以前、本ブログでも、
客室乗務員の最期の手帳
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060812#1155365462
とコメントしたことがある手帳や客室乗務員についても触れられていて、心打つものがありました。人間、平時は偉そうなことを言っていても、非常時、ことに自分自身の生命にも危険が差し迫っている状況で、冷静に振る舞い職務を全うするようなことは、なかなかできるものではありません。改めて頭が下がる思いがしました。
事故の原因、責任はともかく、あの飛行機に乗っていて、最後まで希望を捨てず、生還を確信し、乗客を励まし職務を全うした乗務員の努力には、尊いものがあり、長く語り伝えられることと思います。