携帯サイト賭博容疑で初摘発 警視庁、社長ら3人逮捕

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010071601000327.html

逮捕容疑は、KDDI(au)とソフトバンクの携帯電話の公式サイトに「懸賞じゃんけんぽん」などの賭博サイトを開設。昨年10月から今年5月、北海道美唄市の無職男性(41)ら9人に1回315円を支払わせ、じゃんけんに勝てば、千円以上の賞金が当たる賭博を行った疑い。
じゃんけんに3連勝すれば千円、5連勝すれば1万円が振り込まれるルールだが、利用者の勝率が1割以下になるよう調整されていた。保安課は客の9人も単純賭博容疑で立件する方針。
公式サイトは、携帯電話会社の審査を経て認められれば、サイト利用代金の回収を代行する仕組みで、KDDIなどは警視庁に「登録者が多く細かいチェックができなかった」と説明。

賭博というものは、偶然に左右され勝ち負けが決まるものに財物を賭けることで成立する犯罪ですが、こういった運営者側が、勝ち負けにかかわらず一定の手数料(寺銭、などと言われることもありますが)を徴収する場合に賭博開張図利罪が成立し、そういう仕組みではなく、客と相対の賭博を行っている場合は(常習)賭博罪が成立します。記事で見る限り、明らかな賭博行為でしょうね。
こういったサイトが公式サイトになってしまうのもいかがなものかと思います。細かいチェックなどしなくても、一見して違法な賭博ですが、そういうことすらわからないレベルの審査しかしていないということでしょうか。もはや、審査の体をなしていないと言っても過言ではないでしょう。
警察も、違法な風俗業者に部屋を貸した賃貸人は幇助で立件しながら、こういったでたらめな携帯キャリアは立件せず、上記のような稚拙な言い訳で不問に付しているようでは、公平な捜査をしているとは言えないでしょう。