ベルギー:性的虐待疑惑で教会に強制捜査

http://mainichi.jp/select/world/news/20100629k0000m030045000c.html

ベルギー捜査当局は24日、司教による会合が開かれていた大司教館や大聖堂などを捜索し、コンピューターや文書を押収した。大聖堂では証拠の「隠し場所」を探すため、捜査員が地下納骨堂に踏み入り、2人の枢機卿の墓に穴を開けて内部を小型カメラで調べた。
ベルギーでは、4月に北西部ブリュージュの司教が少年と性的関係を持っていたと認めて辞任した後、被害者からの訴えが相次いでいた。ベルギー紙によると、当局は最近、元神父から「性的虐待を知りながら教会指導部は速やかに手をうたなかった」との内部告発を得た。精神科医や法律専門家らで作る調査委員会に475件もの被害届が寄せられながら、教会が情報提供に消極的な姿勢を取ってきたこともあって捜索に踏み切ったという。

ベルギーの修道院醸造されたビールを飲んでいて、そういえばこういうニュースがあったなと思いだしました。ベルギーの捜査当局も、なかなかやるな、という印象を受けますね。
475件もの被害届というのは由々しき問題で、カトリック教会が、自ら解明する姿勢を強く打ち出す必要性というものを感じます。
カトリックでは、司教、司祭は妻帯しない、生涯独身ということになっていますが、米国でもこうした性的な不祥事が起きていて、できないことを伝統だからといって無理にやろうとするのではなく、現実的に改めて行くことも、そろそろ考えなければならない時期に来ているのかもしれません。