痴漢検挙77人、29人が再犯 首都圏集中取り締まり

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100506-00000010-san-soci

検挙された77人のうち、痴漢や強制わいせつでの検挙歴がある者は37・7%にあたる29人で、平成21年の全刑法犯中に占める再犯率(32・6%)を上回っており、痴漢・強制わいせつ犯罪の再犯性の高さが裏付けられた。

私がかつて国選、当番で担当した事件でも、いずれも電車内の痴漢でしたが、痴漢で服役後、すぐに再犯に及んだり、妻子がありながら、痴漢で罰金刑を受けた後に間もなく再犯に及ぶなど、常習性が強い案件があり、この種犯罪で常習犯が多いということは経験上も感じますね。
妻子があるほうの被疑者の案件では、その奥さん(常識的で感じの良い人でしたが)と一緒に被害者(女子高校生)のお父さんのところへ謝りに行き、2人で土下座して謝ったところ、奥さんのほうは泣き出してしまい、お父さんのほうから逆に慰められる有様で、切ないものがあったことが思い出されます。何とか示談ができ公判請求まではされませんでしたが、その奥さんの自宅に電話した際、小学生くらいのお子さんが無邪気に遊ぶ声が聞こえて、また切なくなったものでした。
自らの安易な痴漢行為が、被害者やその家族だけでなく、自らの家族等にも多大な迷惑、負担をかけるということを、痴漢の皆さんには是非知ってもらい、慎んでもらいたいという気がします。