2月にも供述調書朗読ミス 裁判員裁判で東京地検

http://www.47news.jp/CN/201004/CN2010042001001001.html

東京地検は別の検察官が今月19日の裁判員裁判でも同様のミスをし、異例の謝罪をした。

2月23日の男の初公判では、担当検察官が男の長女の供述調書を朗読した際、弁護人が「ちょっとすみません。そこは不同意部分です」と指摘。裁判長に確認を求められた検察官は、長女の生い立ちに関する部分が不同意だったことを認め、該当部分を飛ばして朗読し直した。

弁護人が、供述調書の一部不同意部分を明らかにする際、その部分がごくわずかという場合以外は書面で連絡するのが普通ですが、それを見ながら抄本を作成するのは検察事務官で、その作業の際に、不同意部分を残してしまうというミスが起きている可能性はあるでしょうね。本来、検察官としても、検察事務官任せにせずにチェックすべきではありますが、任せきりにしてチェックしていないことで、ミスがそのままになって、公判で不同意部分も朗読してしまっているのではないかと思います。
一見、単純なミスのようですが、こういったことがきちんとできない検察庁というものは、もっと実質的なところでもミスをしている恐れがあって、組織としての力が低下してきていることの現れという見方もできるかもしれません。