ポーランド大統領事故死 「追悼70年の旅」悲劇 選挙繰り上げ実施

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100411-00000040-san-soci

カチンスキ大統領(60)夫妻のほか、中銀総裁や軍参謀総長、外務次官など、国の政官界を担う約90人が死亡した。これほど多数の1国の指導層の生命を奪った航空機事故は過去に例がないとみられる。ポーランドの歴史に新たな苦難の1ページが刻まれ、国民は大きな悲しみに包まれた。

カチンの森事件70周年追悼の一行でしたが、信じがたい悲劇的な事故となってしまいました。私は、「呪い」というものは信じませんし、呪われるのであれば、ポーランドの大統領一行ではなく、ロシアのプーチン首相とかが呪われなければおかしいと思うのですが、

呪われている?「カチンの森」わずか20km
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100411-00000127-yom-int

によると、

ちょうど70年前、2万2000人のポーランド軍将校らが命を落とした「カチンの森」からわずか20キロ・メートル。

とのことで、因縁めいたものは感じてしまいます。
ポーランドは、ロシアとドイツの狭間にあり、記事にもあるように、苦難の歴史を歩み、その中で、将校や知識層が大量に殺害されるカチンの森事件も起き、しかも、戦後長く、ソ連の影響下で、事件はナチスによるものという嘘のプロパガンダに踊らされてきました。
司馬遼太郎の「坂の上の雲」の中で、日露開戦を知った海軍の将校が、ロシアに支配された亡国のポーランドで、ロシア人がポーランド人を追い使っているのを見たことが思い出され、日本もロシアに負けあのような状態になるのではないかと思い涙が流れて仕方がなかったと述懐する場面がありますが、ポーランドの悲劇ということを、改めて強く感じるものがありました。
ツポレフというオンボロな飛行機に、政府要人が大挙して乗っていたという点も、危機管理の観点からかなり問題があると言えるでしょう。