ウィルコム再建、迷走中

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だが、今度は支援機構が尻込みを始める。内部で、ウィルコムに出資すれば、ソフトバンクの事業拡大を公的資金で支援する形となることに異論が噴出したためだ。
結局、支援機構は出資を見送り、120億円のつなぎ融資枠だけを設定する方向となったが、「できるだけ自力調達してほしい」(幹部)と距離を置く。
さらにPHSは医療現場に欠かせないという公共性を支援の大義名分にしており、XGPという将来事業を支援するわけにはいかないとの異論が浮上。結局、ウィルコムを既存PHSと次世代XGPに分割するという「非合理的で不自然な手法」(関係者)が採用された。
あてが外れたのが、ソフトバンクとAPだ。特に投資ファンドであるAPは、「リターンを確実にするため、無理難題を要求した」(関係者)という。

この記事を読むと、かなり難航しているようですが、次世代PHSと言っても、他に次々と魅力的なサービスが出現し、出現しようとしている中で、どこまで将来性があるかは未知数で、かなりリスクがありそうです。イメージとしても、今さらPHSでは、ということになって、売り方がかなり難しそうという気もします。そもそも、将来性がある魅力的なものであれば、何らかの形で出資、救済しようという会社も現れたはずであり、倒産には至っていなかったでしょう。
関係者が、様々な思惑で動き、同床異夢状態である中、再建についてはかなり難しそうな印象を受けます。かつてのPHSの隆盛を知る者としては、寂しさを禁じ得ません。