NBL編集倫理に関する第三者委員会設置のお知らせ

http://www.shojihomu.co.jp/oshirase/20100223.pdf

ボ2ネタのコメント欄経由で知りました。
NBLの問題記事を読んでいないので、どういう内容であったかはわかりませんが、この「お知らせ」を見る限り

1 当該事件について、訴訟の一方当事者の関係者が記事を執筆し、その内容が不自然に当該訴訟の一方当事者の立場に偏りすぎていると思われるものであった
2 それにもかかわらず、「編集部」名義の記事になっていた
3 しかも、他誌の判例コメントの内容と著しく類似していた

という問題になっているようです。
特に問題なのは、おそらく1及び2で、偏った内容を「編集部」名義の記事として発表することで、あたかも中立、公平な立場からの見解のように偽装しつつ流布しようとしたと解する余地もあって、今後の調査結果如何によっては、NBLという雑誌の信頼性を大きく揺るがしかねないでしょう。
以前、どこであったか忘れましたが、何かの会合に出ていた際、商事法務の関係者と称する、法律というものを食い物にしている山師のような男が寄ってきて、私に馴れ馴れしく話しかけて、今度、先生にも原稿をお願いしなければなりませんね、あっはっは、という感じで一方的にしゃべって去って行き、ビジネス弁護士ばかり相手にしていると、弁護士がビジネスの小道具くらいにしか見えなくなるのかと呆れたことがありました。そういう経験をしているので、商事法務が出しているNBLがこういった失態をしでかしたことについて、何となくうなずけるものがあります。
ちなみに、その後、商事法務から原稿の依頼はなく、私も、商事法務で原稿を書かなければならない理由も必要もないまま現在に至っています。
以前、一時、NBLを購読していた時期がありますが、価格が高い割に、中身が乏しい、薄っぺらい雑誌で、こういった不祥事を起こしたのを機に廃刊も検討すべきではないかと思います。