901被告の裁判員裁判始まらず 最高裁調査

http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010020901000976.html

起訴内容を争ったり、証拠の検討に時間がかかったりして、公判前整理手続きが長引いているケースも多いとみられるが、これまで課題とされていた裁判員の負担軽減などに加え、手続きの迅速化も制度改善に向けた議論の対象になりそうだ。
901人を地裁別に見ると、大阪(100人)、千葉(89人)、東京(77人)、名古屋(50人)の順に多かった。

起訴後、公判開始前に公判前整理手続が必ず行われますから、一定の数の被告人が公判開始を待つ状態になることはやむを得ませんが、その数が次第に増え、増え方が止まらなくなれば、事件がうまく処理できていないということになります。ただ、手続の迅速化と言っても、争点を整理し数日程度の連日開廷で判決に至るためには、公判前整理手続で手抜きはできないので、限界はあるように思います。制度自体に内在する限界の中で、どこまで迅速化できるかが、今後問われていると言えそうです。