小沢氏の党運営 強権化か 融和か 『七奉行』戦々恐々

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2010020502000047.html?ref=rank

今回も、渡部氏や前原誠司国土交通相野田佳彦財務副大臣枝野幸男政調会長ら「七奉行」と呼ばれる反小沢系議員らが、小沢氏の進退問題に触れていた。小沢氏が不起訴を受け、何らかの政治的手段で“報復”を企ててもおかしくない。
ある若手議員は「小沢氏の粛清は怖い。前原、野田、枝野氏らに、これからどういう沙汰(さた)が下されるか」と懸念を隠さない。党内には「東京地検特捜部もつぶされるかもしれない」(中堅)との声さえある。

政治資金で不動産を買い漁ったり、政治資金に関する説明が二転三転して、しかも、そのことについて何ら問題はないと強弁したりする小沢氏に対し、国民の厳しい目が向けられていることを、小沢氏も民主党も自覚したほうが良いでしょうね。
現状では、小沢氏の政治力が突出して、周囲に小沢ガールズだか小沢チルドレンだかの、政治力のない小娘や小僧が芸能人の追っかけのように付き従い、離れたところで「七奉行」のような人達が恐る恐る批判しているような状態で、小沢氏が抱える問題点を、民主党が自らの手で解決できるようには見えません。
日本の歴史では、平家が専横を極めれば東国から源氏が立って平家を放逐し鎌倉幕府を樹立したように、成功者が権力を濫用すれば対抗勢力が立ち上がり、民衆の支持を得て濫用者を打倒するという、一種のチェックアンドバランスの歴史という側面があって、その意味では、今の状態がそれほど長続きするようにも思いにくく、まずは今夏の参議院選挙が一種の試金石になるのではないかという気がします。
反小沢・非自民で新勢力を結集するなど、政界再編ということも現実問題として検討されざるを得なくなるかもしれません。