キムタクTVや安定志向…検察事務官が人気就職先、大卒が殺到

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100125-00000526-san-soci

奥村弁護士ツイッター経由で知りました。

2年前に神戸大を卒業した大阪地検の女性事務官(24)は、志望した理由について、木村拓哉さん演じる型破りな検事と、松たか子さん演じる事務官の捜査活動を描き、視聴率30%を超える大ヒットになったドラマ「HERO」の影響を指摘する。
同番組は平成13年に放映後、スペシャル版や映画にもなり、昨年末にも広いエリアで再放送されるなど根強い人気を誇る。女性事務官は「ちょうど放映のころに中学生で将来の仕事を考えていた。正義のために悪と闘う主人公にあこがれたのが志望のきっかけで、影響を受けた同僚も多い」と打ち明ける。
一方、内部昇任制度に魅力を感じる学生も。同志社大法学部3年の男子学生(21)は「司法試験を受けなくても、選考試験で将来副検事や検事になれる可能性があるのが、他の職種にないところ。まず事務官になってから上を目指すのも合理的な選択」と話す。

検察事務官は、「公安職」として、一般の国家公務員よりも給与が多くなっていることや、公務員ということで身分が安定しているというのがメリットでしょうね。
ただ、見ていると、捜査や公判に適性があるタイプと、そうではないタイプがあって、後者に属する場合、捜査、公判の現場で活躍するとか、副検事、検事へと昇格するのは難しいこともありますから、そこは承知しておく必要があるでしょう。
また、どうしても縁の下の力持ち的な役回りになり、下積み生活が長くなりますから、エリートコースを歩んで一流大学を出たような人が、そういった役割に徹し、司法試験に合格した検事の下で、時にはあごで使われるような状況の下、わだかまりなく仕事ができるかということも、よく考えておいたほうが良いのではないかという気がします。
とは言え、記事にあるように、優秀な人々が続々と検察事務官になっているのは、検察という組織にとって大きな意味があることであり、その世界に身を投じた以上、国家国民のために全力を尽くし頑張ってほしいと思います。
記事に出る「HERO」のリーガル・アドバイザーとして、ちょっとコメントしておきました。