http://ascii.jp/elem/000/000/492/492339/
今回のポリシー変更の背景には、欧州連合(EU)の29条調査委員会(Article 29 Working Party)によるデータ匿名化ガイドラインへの対応が挙げられる。Google、Yahoo!、Microsoftの検索各社はこれまで、検索品質の継続的改善や検索技術のイノベーションを生みだすために、検索データを長期にわたり保存していたが、欧米のプライバシー規制団体からの批判を浴びていた。
なお、Googleは2008年9月に検索ログ保存期間を18ヶ月から9ヶ月に短縮へ、Yahoo!も2008年12月にログ保存期間を90日に短縮することを発表している。仮にMicrosoftとYahoo!の検索事業提携が順調に進んだ場合、「MicrosoftはYahoo!の検索ログポリシーの従ってもらう必要があり」(Yahoo!スポークスマン)、従って、MicrosoftはYahoo! Searchから取得した検索データは3ヶ月で消去する必要が出てくる。
日本の警察は、
警視庁、ISPに通信ログの保存期間の延長を要請--違法・有害サイト対策として
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20091020#1255999644
といった動きをしていますが、サイバー犯罪対策として、ログ保存の必要性は認識されつつも、プライバシー保護の要請から、世界的には、上記の記事にあるような状況にあって、一般的、網羅的にログを長期間保存してくれ、で済む問題ではないということでしょうね。
今後、落ち目のYahoo検索はますます使われなくなり(日本等で細々とガラパゴス的に残るのみ)、Bingとグーグルが2強として競い合う状況になる可能性が高いと思われますが、グーグル側も、保存期間を9か月から6か月に短縮してくる可能性もあって、6か月というのが1つの目安になりそうな気がします。