裁判員裁判:異例の弁論再開へ、量刑データベースの誤りで

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20091217k0000m040126000c.html

裁判は覚せい剤約1.9キロを輸入したとされるシンガポール国籍の無職、シム・チェン・クエ被告(37)の公判。検察側が懲役13年を求刑し、弁護側は最終弁論で「データベースでは3000キロや5000キロの輸入量で10年や11年という判決もある」と主張した。しかし、検察側が「それほど大量の輸入例はない」と指摘すると、弁護側は「300キロや500キロ」と修正した。福崎裁判長が「裁判所で確認します」と述べて結審。閉廷後、データベース自体の誤りが判明した。

3000キロ、5000キロというと、3トン、5トンという莫大な量で、現実としてかなりあり得ない量である上、もし、そういった事件であれば、懲役10年、11年程度では済んでいないでしょうね。3000グラム、5000グラムの間違いではないか、という気がします。
データベースを作成する際、元の判決もPDF等で参照できるようにしておけば、こういった誤り、誤解も防げるはずで、今後は検討を要するでしょう。