歴代内閣・首相事典

歴代内閣・首相事典

歴代内閣・首相事典

今日の午前中、東京地裁へ行った後、プレスセンタービル内のジュンク堂に立ち寄ったところ、これを見かけ、9975円という価格に、一瞬、躊躇しましたが、買ってしまいました。
歴代の内閣、首相について、かなり細かく紹介してあり、その時々で何が起きたかについても振り返ることができ、手元に置いておくと何かと参考になりそうです。
歴代の首相の中で、最も好きな人物は誰かと言われれば、私の場合、終戦時の鈴木貫太郎首相でしょう。鈴木首相による、昭和天皇の「聖断」を仰いで終戦へ持ち込むという離れ業がなければ、本土決戦が現実に行われ、日本は亡国の淵に沈んでいた可能性が高いでしょう。南北に分かれた分断国家になるなど、戦後の我が国の復興と繁栄はあり得なかったと言っても過言ではないと思います。
上記の本の中で、鈴木首相について、

政治的野心も手腕ももたない誠実な海軍軍人であると広く認められていたが、それだけにかえって宮中の経歴が長く、敗戦という天皇制にとって最も重大な危局に、首相の任につくことになったのである。
(417ページ)

と紹介されているのを、感慨深く読みました。