本の販売2兆円割れ 170誌休刊・書籍少ないヒット作

http://www.asahi.com/national/update/1212/TKY200912120271.html
http://www.asahi.com/national/update/1212/TKY200912120271_01.html

新刊の刊行点数は89年の約3万8千点に比べて、昨年は約7万6千点と倍増、今年は10月末時点で昨年より3.2%増えているが、販売金額の減少は止まらなかった。出版社は少しでも売り上げを増やそうと刊行点数を増やしているが、売れない本は書店が次々と返品している実態が背景にある。08年の返品率は40.1%で、今年10月末の時点では40.7%とさらに悪化している。

来年には、アップルからも、アマゾンのキンドルのような携帯端末が発売されるという話もあり、来年以降、書籍のデジタル販売が、日本でも一気に加速する可能性が高いでしょう。
現在、少しずつ読んでいる「フリー」を読み終えたら、同じ著者の「ロングテール」を、再度、読み直したいと思っているのですが、出版業界も、デジタル販売を積極的に推し進めれば、在庫を持たずに済み、1年に数冊(ものによっては数年に1冊)しか売れない、「ロングテール」からも収入が得られて、今よりも、経営面でかなり楽になることは間違いないと思います。無理に刊行点数を増やす必要もなく、返品に頭を悩ます必要もなくなるでしょう。
ただ、その一方で、印刷業者、運送業者、書店といった、従来、膨大に必要となっていた労力は不要になり(ゼロにはならないと思いますが)、廃業、転業を強いられる人々もかなり出てくることも、また間違いありません。
とは言え、今や舵を切るべき時が来ていて、舵を切らなければならないという決断を迫られている、と言っても過言ではないでしょう。