スイス政府、ストリートビューめぐりGoogle提訴へ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091117-00000003-zdn_n-sci

FDPICは、Googleが8月に同国でストリートビューを開始して以来、多数の人の顔や車のナンバーが十分にぼかされていないままになっていると指摘。9月にGoogleに改善勧告を出したが、同社はほとんど従わなかったという。
またGoogleがサービス開始前に行った事前説明では都市の中心部を主に撮影することになっていたが、多数の街や都市の包括的な写真が掲載されたとFDPICは述べている。通りを歩く人が少ない地方では、単に顔をぼかしただけでは身元を隠すのに不十分だとも指摘している。さらにストリートビュー撮影車のカメラが普通の通行人の目線よりも高く、フェンスの向こうまで見えてしまうことも問題視している。

連邦データ保護・情報委員(FDPIC)が、どういった機能、権限を持っているのかよくわかりませんが、この種の問題について、個別案件の解決に委ねているだけでは、個々の国民、弁護士等に比べ、圧倒的に強力なグーグルのような企業のやりたい放題になり重大な人権侵害が頻発しても放置されかねないので、日本でも、今後、こういった組織を新設し、ストリートビューのような案件につき、公益を代表して訴訟を行わせるという方向は検討に値するでしょう。
グーグル、ヤフー等の、インターネットでサービスを提供すればインターネットを錦の御旗にやりたい放題、金も儲け放題、人権侵害もそっちのけ、といった手法も、そろそろ見直し、必要かつやむをえない法規制は確実に加えて行かないと、やりたい放題の陰で不幸な人々が増え続けるだけ、という気がします。