<関門海峡衝突事故>管制官を立件せず…海保方針

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091110-00000009-mai-soci

関門海峡海上自衛隊護衛艦「くらま」と韓国船籍のコンテナ船「カリナスター」が衝突した事故で、直前にカリナスターへ針路変更を助言した関門海峡海上交通センター北九州市)の管制官について、海上保安庁は刑事責任を問わない方針であることが、捜査関係者への取材で分かった。指示の法的権限がなく、過失に当たらないと判断した模様だ。

7管はこれまで「管制官の助言が事故の一因になったことは否定しない」としながらも「追い越しの判断の責任は船長にある」との見解を示してきた。捜査関係者は取材に対し「管制官の情報提供はあくまで助言。操船への関与の度合いが高いとは言えない。犯罪(過失)を構成する要素はない」としている。

助言として情報提供したと評価されるとしても、公の立場からのものであり、その内容が重視されるのであれば(軽視されるようなものではないでしょう)、そこに過失があり過失が競合して事故が発生したと見る余地もあるのではないかと思いますね。指示の法的権限がない、だから過失がないと簡単に片付けられるかどうか、疑問を感じます。
海上保安庁が立件しなくても、事件送致を受けた検察庁が、この点についても慎重に検討し、立件の可否を含め判断すべきでしょう。