松江地裁で検察官が涙の求刑 「感極まった」

http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/091105/trl0911052214008-n1.htm

公判では、結婚間もない夫を亡くした妻が「生きる希望をなくした」と号泣しながら意見陳述。その後の論告求刑で、検察官は「遺族の方々の心中は察するに余りある」と涙を流し、傍聴席からもすすり泣きが漏れた。公判終了後、検察官は記者の問い掛けに「遺族からずっと話を聞いていたので、感極まった。お恥ずかしい」と振り返った。

「被害者とともに泣く検察」と言いますが、本当に泣いてしまってはいけないのではないかという気がします。泣いている姿を見ているのは被害者やその関係者だけではなく、例えば、被告人や弁護人が見れば、検察官は感情に動かされて偏頗な言動に及んでいるのではないかと不信感を抱くということもあり得るでしょう。プロとして、あくまで冷静に、被害者やその関係者の気持ちや実状を公判に反映させるよう努め、それと同時に、被告人についても、不利な事情だけでなく有利な事情も意識して、適正な科刑を得るよう公判活動を行うべきではないかと思います。
責めるようなことではありませんが、検察官としての心構えを見直してほしいという気がします。